『ゼロ・ダーク・サーティ』を見た!

本作は、ビンラディン暗殺におけるCIAの諜報活動と特殊部隊の実行作戦を描いたものである。結末がわかっているにもかかわらず、信じられないほど緊張感のある映画だった。米国同時多発テロからビンラディン殺害まで、米国が実行してきた現実をのぞき見た気分にさせられるし、またここで目にする内容はきっとある程度まで本当の現実とイコールなのだと思う。一貫してドキュメンタリー・タッチであり派手な演出は皆無だが、それでもまったく退屈しなかったのは、映画としてのクオリティの高さはもちろんだが、事実のほうがあまりに派手で荒唐無稽だからという面もあるだろう。他国において、無断で自軍の作戦部隊を展開するというのはやはりものすごいことであるし、