『グッバイ・ファーストラブ』を見た!

渋谷、シアター・イメージフォーラムにて。

ヨーロッパの映画は、やはり何か違う。このところアメリカの映画しか見ていなかったので、ハリウッドの完全に計算された脚本、観客の心理に自在に働きかける、サービス精神全開の演出に慣れてしまっていて、映画はそういうものだと思い込んでいた。

この映画は主演ローラ・クレトンがあまりにも自分のタイプで、またフランスらしい色っぽい雰囲気がずっと漂っているので、最後まで見れたが、そうじゃなかったら途中で私は寝ていただろう。人が普通に暮らし、悩み、遊び、別れる様をとくに凝った演出もなく映し出していく、このヨーロッパな感じを久々に味わった。主演女優はあどけなさと芯の強い大人びた感じをもっていて、かつ清楚な美人で女らしさもあり、スクリーンに出るべくして出てきた存在だと思う。

少女が自立して大人になるにつれ、序盤~中盤は頻繁に登場してきた両親が画面に出なくなり、また仕事の場面が多くなっていく点が、当たり前といえば当たり前だがリアルで、自分も親と会うのは年に数回だし普段は仕事ばかりだなと、ふと思った。